
今回は定住者の方からのお問い合わせでほぼ間違いなく聞かれる「掛け金が変わらない生命保険」についての内容です。これまでニュージーランドの生命保険は年齢が上がるにつれ掛け金が高くなるタイプのものばかりで、特に60〜65歳を過ぎてからの上昇カーブはかなり急でした。そんな中、今年4月に登場した掛け金が変わらない期間を自由に設定できる保険についてご紹介します。
新田直人
ニュージーランド政府公認のファイナンシャルサービスプロバイダー。AIA Financial Services Network所属のFSNシニアアドバイザーとして、医療保険や死亡、疾病保障といった生命保険からワーキングホリデーや旅行者向けの保険、留学生保険などを扱う。
掛け金が変わらない生命保険とは
この保険では、掛け金の定額期間を最短10年から最も長くて100歳までの間で自由に設定できます。例えば35歳の男性が、生まれたばかりのお子さんが成人するまでの20年間、25万ドルの保障を定額で設定した場合、下の表のようになります。
1年更新タイプと比較した毎月の掛け金の変化(例:35歳男性、非喫煙、定額期間20年)
| 1年目 | 10年目 | 20年目 | 払込総額 | |
| 1年更新 | 16ドル | 27ドル | 88ドル | 8923ドル |
| 20年定額 | 29ドル | 29ドル | 29ドル | 7034ドル |
20年定額の初年度の掛け金は高くなりますが、11年目以降は1年更新タイプが追い越し、20年間の払い込み保険料の総額では2千ドル近い差が出ます。もちろん1年更新タイプのスタート時の安さは魅力的ですので、お子さんの成長に合わせて途中で1年更新タイプを解約し、必要な保障額と掛け金のバランスを取っていくという、自由度の高い設計もできます。
掛け金定額で保障額が増えるオプションも
さらに最大5%の割合で保障額が増えていくオプションもあります。例えば、35歳の男性が保障額10万ドルの保険に5%の増額オプションで、100歳まで定額で加入した場合、下の表のようになります。
1年更新タイプと比較した掛け金と保障額の変化(例:35歳男性、非喫煙、定額期間65年/100歳)
| 35歳 | 60歳 | 80歳 | 100歳 | |
| 1年更新 | 7.35ドル | 142ドル | 2376ドル | 16466ドル |
| 保障額(CPI) | 100,000ドル | 191,610ドル | 367,145ドル | 663,105ドル |
| 100歳まで定額 | 100.45ドル | 100.45ドル | 100.45ドル | 100.45ドル |
| 保障額(5%) | 100,000ドル | 322,510ドル | 855,715ドル | 2,162,349ドル |
比較のため、1年更新タイプはCPIという政府発表の物価上昇率に伴い保障額が増えていくものになっています。定額タイプのスタート時の掛け金は高くなりますが、1年更新タイプの掛け金は58歳(104ドル)で定額タイプを超え、差が開いていきます。80歳の定額タイプの保障額は85万ドル、あまり現実的ではありませんが、100歳では2ミリオンドルを超え、それでも掛け金は変わりません。
この保険は加入期間が長いほど保障額が大きくなります。掛け金の安い、若い方の方が保障額が大きくなる可能性が高いというユニークな商品です。16歳から加入ができるので、若いうちに加入して世代を通じて財産を作るのに有効です。決して若い方に亡くなってほしいわけではありませんが、寿命には限りがあり、99.99%の方は100歳を迎える前に旅立たれますので、ほぼ確実に保険金の支払いを受け、世代間の財産継承ができるというわけです。
6月27日・29日に生命保険セミナー
6月27日(火)と29日(木)に、オークランド・ニューマーケットでこの保険や必要保障額などについて解説する無料のセミナーを開きますので、ぜひご参加ください。詳しくはNZdaisuki.comの掲示板をご覧いただくか、naoto.nitta@aiafsn.comまでお問い合わせください。
この記事はできるだけ正確を期すように心掛けていますが、あくまで一般的なガイドラインであり、これらの情報を利用して発生した損害についてはいかなる場合も一切の責任は負うことができませんので予めご了承ください。詳しくはnaoto.nitta@aiafsn.comまたは0800-664-882までお気軽にお問い合わせください。相談は無料です。
